留学恋愛
午前の授業は自分の国にある言い伝えについてから始まった。そこからなぜか折り紙をする事になったりした。他の国の人は眉間にシワをよせながらも黙々と折っていた。彼らは同じクラスなのにフランス語の会話はよく出来た。でもその国に寄って独特なニュアンスがやはりあった。しかし昨日の彼ほど舌を巻いて話す人はやっぱりいなかった。
「今日お昼人数多くていい?」ユカさんが授業が終わると机越しに言ってきてくれた。
一緒に教室を出ると日本人の女の人と男の人がフロアにいた。名をトモコさん、ケンジ君と言った。ケンジ君は同い年であった。二人は私より少しだけ早くこの学校にきたらしい。4人で話していると二階から人が沢山降りてきた。どうやら他のクラスも今授業が終わったらしい。ユカさんが手を上げた。昨日偶然あった彼がそれに答えた。私達の所に来るとユカさんが二人に彼を紹介した。彼が名前を言ったが上手く聞き取れなかった。
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