失恋シンデレラ
「葉月と中森ってすごく仲良かったよね。よくクラスの男子から付き合ってるのかって冷やかされてたし」

「そんなこともあったな」

「私もはやく付き合えばいいのにって思ってたよ」

さらっと言う美姫に、私はジンジャーエールを吹き出しそうになる。

「なっ……そんなこと思ってたのかよ!」

「だって葉月、中森のこと好きでしょ?」

私は美姫の言葉を聞いて固まった。

私が、中森を好き?

「そんなわけ…」

「いつまで気づかないふりをしてるのよ。そろそろ認めてもいいんじゃない?」

瑞穂が中森を好きだと知って、私は一瞬頭が真っ白になった。
思いも知らなかった。

瑞穂の気持ちを聞いてからのこのもやもやした気持ち。
もしかしてこれは……

「高山さんが中森を好きだと知って、葉月はショックだったのよ。葉月も、中森を好きだから」

ずっと私につっかかってくるようなことばっかり言ってきて、むかつく奴だと思っていた。
でもただのむかつく奴なんかじゃなかったんだ。

私の今のもやもやした気持ちが、それを示していた。
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