失恋シンデレラ
「告白、するの?」

「告白…?」

中森が私のことなんて好きなわけがない。
男勝りで、女らしい部分なんてない私を好きだと思ってくれているわけなんてない。

「できるわけないじゃん」

告白して、フラれたら?

もうもとには戻れない。
中森とも気まずくなってしまう。

「中森を好きだって気づいちゃった時点で、もう前みたいに戻れないよ。もしこのまま告白しなかったら、高山さんにとられちゃうかも」

瑞穂は可愛い。
男子にもモテる。

もし瑞穂に告白されたら、私が男なら嬉しいだろう。

私になんて告白されるより、瑞穂に告白されたほうが嬉しいに決まっている。

なにより瑞穂は、とてもいい子だ。

「告白はしないよ」

「…どうして?」

「瑞穂は大切な友達なんだ」

瑞穂は心を許している友達だ。
その瑞穂が中森を好きだと言っている。

それなら私が告白せずに、瑞穂と中森が付き合ったほうがどちらも失わずに済む。

「葉月はそれでいいの?」

美姫は哀しい顔をした。
いつも元気な美姫がこんな顔をするなんて少し驚いた。

「うん」

瑞穂を応援しよう。
そうだ、それが一番良いんだ……。
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