美月~大切なあなたへ~
―――――次の日―――――
「んん~…?
美緒?ずいぶん早く起きたな~…?
どうかしたのか~…?」
あ、お父さんが起きちゃった。
ずいぶん早くって…………
もう五時ですけど。
いつもこのくらいに起きて、洗濯物干したり、朝ご飯作ったりしてるから普通なんだけど。
あと………
今日は龍心先生との約束の日だし。
『いつもと同じ時間に起きただけだよ。
お父さんは寝てていいよ。』
お父さんの隣で熟睡してる大輝を起こさないように、小声で声をかける。
「………………。」
え、何?
めっちゃ寝呆け眼でお父さんが見つめてくるんだけど。
「………父さんは、美緒が選んだ道なら反対しないからな?」
『へ?』
「美緒は、きっと父さんみたいな男は連れてこないだろうからなぁ……。」
言いながら、もぞもぞと布団に潜っていった。
今のは………
軽く自虐だったね?