美月~大切なあなたへ~
「日高ぁ!サボリかぁ?」


教室に戻ると、日明先生が詰め寄って来た。


多分、心配してくれてたんだろうな。


『いえ、お腹痛くて、トイレ行ってたんです。』


「あ、そーなの。」



日明先生は、生理と勘違いでもしたのか、私の雰囲気に勘づいたのか、それ以上聞いてこなかった。








「みーおちっ!野菜少なくしてっ!」


『あっうん!!』



`野菜少なく'を頼んできたのは、みっちゃんだった。





すごくいつもどーりなんですが…







「美緒ち~!
プリンちょーだいっ!!」





それからも、みっちゃんは驚くほどいつも通りだった。




さっきの泣き顔は何だったんだ…?







「日高ぁ~!!
ちょっと、俺の野菜少な過ぎねぇ?!」


『えっ!?スイマセンスイマセン!!
今足しますからぁ!!』


どうやら、日明先生には野菜を上盛りにしないといけないらしい…。







ドキドキ…






いいい今、皿渡す時…









手触れたぁぁ!!













……と、


今日の給食は、何か色々ありすぎて、頭も心臓もパニック状態でした。













まぁ、今日はそれ以上にパニックになることが起きるんだけどさ…。











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