美月~大切なあなたへ~
「明日は通常通りの授業だから。
特別、行事もないし、提出物もとくにないから。

以上、号令!!」



『きりーつ、きおつけ。礼。』



帰りの会が終了。


あとは、皆が帰るのを待つだけ。



「美緒ち♪部活行こっ。」


『あ、みっちゃんごめん!
先に行って、ちょっと遅れるって言っといてくれない?
ちょっと用事が……。』


「あ、そう?
……………。もしかして………、
なんでもないっ!分かった、伝えとくね♪」


『ありがと。』




みっちゃん、何か言おうとしてたよね?



やっぱ、あの時から様子がおかしいよ。




あの……


浜本とのノートの会話から。















教室はやがて、私と浜本だけになった。





ゔ……


この沈黙こわっ!!






「わりぃ。」


『はい!?ななななにがぁ?』



イキナリ喋るなぁぁ!!


ビビるからぁ!






「イキナリだったよな。」


『うん、まぁ。
でも平気だよ。全然気にしてないし。』


「そっか。」








だから黙るなーーー!!








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