君が分からない
私はまたしゃがみこんだ。









「ウック……ごめんね、ごめんね、ごめんね…」









「こっちこそ、ごめん。俺があんな……」










「違うの、私のせいなの。わたしが蓮君のことも分からない人だったから。彼女としてダメだったからなの。だから……蓮君は謝らないで。」










私は頭を抱える蓮君の頭をなでた。







蓮君、サラサラなんだね。









「……ッ!」









蓮君はなでていた私の手をつかみ、頭から下ろさせた。











「可憐……は、ダメな彼女じゃないよ。」











彼は私を引き寄せ









耳元でこういった。











「俺の可愛い可愛い最高の彼女だから。」











そう言って不敵に笑い、











蓮君は私にキスをした……











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