silver wattle.゚・*.


《サクside》


あの時、俺と千代は花火を買う為、コンビニに向かった。



そしたら、千代が突然言ったんだ。



「私、先生と別れるわ。」



って…。



「そしたらこんな辛い想いしなくて済むでしょ?」



って泣きながら…言ってたんだ。



「千代。」



俺は千代を抱きしめた。



それから



「俺は千代が好きだ。」



って伝えた。



冗談抜きで初めて好きだって言った。



そしたら千代もさ俺のこと受け入れてくれたみたいで。



キス…しようとしたんだ。



でも、なんでか直前になってこれでいいのか?って思ったんだんだ。



そしたら気づかないうちに千代を突き放してた。


でも、千代はふって笑って



「所詮私達は幼なじみ。それ以上にもそれ以下にもないないのよ。」



なんて言うんだ。



俺はもっと傷つくと思ってた。



でも、思っていた以上に傷つくってことよりほっとしたんだ。



その後は



「久々に肩車してよ!」



とか言っていつも通りに戻っちゃったんだよね。


それから千代はもう泣かなかった。



「あたしもサクが大好きよ。」



ってそう言ってた。


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