二重人格シンデレラ
「育ててやったのにその言い方はないわよ!」
「誰も頼んでないわ。勝手に私を拐って育てたのはあなたでしょ。」
「っ....!」
「話を聞いてようやく色々納得いったのよ。あなたを『お母様』と私自身が呼べなかったこと。」
「サンドリヨンの時言えてたわよ。」
少々勝ち誇った顔でリリア様は言った
「だって、あの人格はリリア様の本当の子供の人格でしょう。」
「ち...」
「違わないわ。だって、私サンドリヨンと話したことあるもの。」
「!?」
「こうやって、ね。」
私は鏡の前に立つ
鏡に写し出されたのは、サンドリヨン
瞳の色が違っているから分かる
「サンドリヨン。」
『シンディ...』
「ここにいる人達に自己紹介してあげて。」
『わたくし、セシルの娘のサンドリヨン=アルベールですわ。』