二重人格シンデレラ

「セシル、娘いたの!?」

「いたら悪い?失礼ね、レベッカ。」

「でも、なぜ娘の人格が?」

「それ私も疑問だった。何か聞きづらくて。」

『ごめんね、シンディ。』

「気にしてないよ。それよりサンドリヨンのこと教えて?」

『うん。昔、隣国...レベッカ様の国で火事があったのは知っていますか?』

「ええ。」

『父の煙草が原因でした。父とわたくしはその時死にました。』

「母は...?」

『魔法使いになるための修行に出ていました。
火事の話を聞いて帰って来た時、母は私に一番に会いに来ました。寝ているシンディを連れて。』

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