海月物語。

「来海ちゃんて、何歳？」
「二十歳になります。」
「若っ。でも、俺も23だから変わらないよね。」
「はい。」
「敬語、やめていいよ。」
「わかりました。じゃなくて、わかった。」
海斗の笑いに、吊られて来海も笑った。
「今度の休みの日、一緒に買い物いこうか？まだまだ必要なものあるだろうし、一人じゃ行きにくいだろ？」
「大丈夫です。今のところ、不自由はないので。」
「そっか。わかったよ。」
海斗は、二つの丼を片づけ始めた。