Live as if you will die tomorrow
全てが、空っぽになったような気がして。
真っ暗な部屋で、音も全部なくなって。
ついでに自分の力も尽きて。
破片が散らばる部屋の隅で、背中を壁に預けて、足を投げ出して。
天井も見ず、ただただ目の前の空を見つめていると。
音もなく階段を上がってきた誰かが、ドアノブを静かに回す。
誰、と訊く力も無い。
ただ、葉月じゃ無いと良いと願った。
こんな無様な自分を、あいつに見せたくは無い。
俺は、ぼんやりとした意識の中で、やっとのこと、視線を上げる。
パリ、と靴の先で散乱した硝子や照明の残骸を踏みつけて、部屋に入ってきたのは。
ー空生。
金髪の青年だった。
葉月じゃなくて良かったけど、他の誰でも実は嫌だった。
こんな自分は、誰にも知られたくなかった。
知られちゃいけない。
自分はー
自分はルナの、頂点に立つ者だから。