mariage~酒と肴、それから恋~《2》
「何?急に。そんなの分かんないよ」
「ここぞという落としどころで、一気に攻めること」
そう言って、一歩踏み出してきた。
怯んで、一歩下がると、構わずまた距離をつめてくる。
百田の一歩は、あたしより大きくて逃げ切れない。
あっという間に、背中に回された両腕にきつく抱きすくめられた。
「ちょっ…!」
心拍数が急上昇する。
まるで恋してるみたい。
腕の中で、みるみる体も熱くなって、抵抗しようも腕に力が入らない。
「年末にさ、同期が一人結婚しただろ?結婚式の写真、小松がメールで送ってきたんだよね。
そこに佐藤も写ってて。
佐藤はまだ結婚してないって聞いたら、本社戻るのが楽しみになった。
で、決めた」
「決めたって、何を?」
百田は腕をほどいて体を離した。
今度はその長い指先があたしの唇をなぞり、首の後ろにまわされる。
ニッと不敵に笑って、身を乗り出したかと思うと――…
睫毛を伏せて傾けた顔が目の前に覆い被さって、抵抗する間もなく、唇が触れ合った。
「ここぞという落としどころで、一気に攻めること」
そう言って、一歩踏み出してきた。
怯んで、一歩下がると、構わずまた距離をつめてくる。
百田の一歩は、あたしより大きくて逃げ切れない。
あっという間に、背中に回された両腕にきつく抱きすくめられた。
「ちょっ…!」
心拍数が急上昇する。
まるで恋してるみたい。
腕の中で、みるみる体も熱くなって、抵抗しようも腕に力が入らない。
「年末にさ、同期が一人結婚しただろ?結婚式の写真、小松がメールで送ってきたんだよね。
そこに佐藤も写ってて。
佐藤はまだ結婚してないって聞いたら、本社戻るのが楽しみになった。
で、決めた」
「決めたって、何を?」
百田は腕をほどいて体を離した。
今度はその長い指先があたしの唇をなぞり、首の後ろにまわされる。
ニッと不敵に笑って、身を乗り出したかと思うと――…
睫毛を伏せて傾けた顔が目の前に覆い被さって、抵抗する間もなく、唇が触れ合った。