不良探偵
「……」

僅かばかり目を見開く雛罌粟。

「悪徳刑事も援交するんだ…」

「しねぇよ馬鹿野郎」

我妻は返す。

「お前クソ探偵のとこの尻軽女だろうが。1人で来てんのか」

「はい…」

「馬鹿かお前は。援交すんなら歌舞伎町か渋谷辺りでやれ。あっちならヤリ捨て程度で済むかもしんねぇけど、ここじゃ洒落になんねぇぞ」

援交をやる事自体は止めない我妻。

「知ってます…ここらは東京連合の縄張りの1つ…」

「なら何でウロウロしてんだ馬鹿野郎」

罵倒する我妻に対し。

「探偵さんに手を出さないように…東京連合の人にお願いしに来ました…」

雛罌粟は真剣な表情で言った。

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