不良探偵
「ヤッてばかりいるから、そういう馬鹿な事言うようになんだよ。腰振るだけの猿かお前は」

半ば呆れたように言う我妻。

「そんなお願い聞いてもらえると思ってんのか?クラブの裏口連れて行かれて、東京連合のメンバー全員に代わる代わる犯されて、ゴミ捨て場に素っ裸で捨てられるのがオチだ」

「それで…」

雛罌粟は唇をキュッと噛む。

「それで探偵さんに二度と手を出さないでもらえるなら…私は…」

「……」

何て馬鹿な女なんだろう。

蔑みにも憐れみにも似た目を向ける我妻。

< 115 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop