不良探偵
「……」

雛罌粟の言葉に、我妻は薄く笑う。

「言っとくけど、俺は東京連合よりやる事エグイぜ?」

「……」

「押収品の覚醒剤くすねてきて、それでお前の事シャブ漬けにして、一晩中狂うまで犯した後、海外に売り飛ばして小遣い稼ぎに使う」

「……っ……」

ブルッと。

雛罌粟の体が震える。

まるでヤクザ紛いのやり口だ。

この男ならやりかねない。

が。

「…わかりました」

雛罌粟は頷く。

「その代わり…絶対に探偵さんを助けてあげて下さい…」

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