不良探偵
「やめろ。そんな事されたら俺の仕事が増える。女子高生レイプ殺人の案件なんて胸糞悪くて扱う気にもなれねぇ」

さっさと帰れと言わんばかりに、我妻はシッシッと手を振る。

「じゃあ…」

雛罌粟は尚も食い下がる。

「我妻さん…でしたよね…」

「あ゛ぁん?」

「…我妻さんが…探偵さんに力を貸してもらえませんか…」

「何で俺があのクソ探偵助けなきゃいけねぇんだ馬鹿野郎!」

罵声を浴びせる我妻。

雛罌粟は怯まない。

「タダでとは言いません…」

雛罌粟はスカートの裾を摑む。

「探偵さんを助けてくれるなら…私の体、好きにしてくれていいです…」

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