いけない!?同居生活


本当は、来ないようにするのが一番いいんだろうけど。
そんなことを言っていたら、窮屈だし、ずっと来れなくなる。

きっとそれは沙紀にとっても望んだものではないだろうし。

出来るだけ、護ってあげられるように。




「心、入れ替えたんだ!俺には、沙紀ちゃんしかいないんだよ」




ビルを出たところで、叫び声がする。
その声には覚えがあった。


しまった。
遅かったか。


チッ、と舌打ちをし飛び出して行こうとしたその時。





「沙紀!」




俺の後ろから、鋭い声が飛んだ。




< 255 / 357 >

この作品をシェア

pagetop