いけない!?同居生活
春さんを見送って、私も改めて準備を始める。
悩んだ結果第一候補としてあげていたワンピースに決定。
化粧をして髪を整えれば、いいくらいの時間になった。
マンションを出て、待ち合わせの場所まで急ぐ。
電車に乗り2駅で降りると会社の最寄駅。
毎日通っていたこの駅が、なんだかもう懐かしくさえ感じる。
「守屋!」
呼ぶ声に胸が高鳴る。
こうして私を呼ぶ声に、私はいつもキュンってしてた。
「先輩」
「悪い、待ったか?」
「いえ、私もちょうどいまついたところなので」
なんか、デートっぽい!
このやり取り、すごくデートっぽくない!?
先輩は仕事帰りのスーツ姿。
見慣れたはずのその姿でさえ新鮮に思える不思議。