いけない!?同居生活


言えない。
自分が住んでいたアパートが火事で全焼したってだけで、心配かけてるのに。

その上、仕事まで失うことになったなんて。



「お母さん、ありがとう。お金もどうにか貯金崩してやってみる。でも、どうしてもだめだったら頼るね」

――頼んなさい。なんのための親だと思ってるの。落ち着いたら一度顔見せに帰ってらっしゃいね

「わかった。じゃあ、切るね」




電話を切ると、重い身体を動かし一度アパートの様子を見に帰る。
どうしてこんなにも、不幸が続くの。



私が何をしたっていうの。




こみ上げてくる涙を拭くこともせず、ダダ流しにしながら歩く。
すれ違う人にギョッとした表情をされながら、ひたすらに歩いた。




たどり着いたアパート。
まだ警察や消防隊員が後処理をしている。



アパートは、見事に焼け落ちていた。





貴重品は持っている。
それでも、あの部屋には、4年分の私の思い出も詰まってたのに。





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