いけない!?同居生活
「すみません、圭汰さん。お待たせして」
「いや、いいけど。電話は大丈夫?」
「あ、はい。行きましょうか」
携帯を鞄にしまいバーに向かった。
バーに入ると、ちらほらと今日はお客さんが入っていた。
カウンターには、誠さんの姿。
春さんは、いないみたい。
今日仕事だって言ってた気がするんだけどな。
でも、いないなら好都合だ。
恥ずかしいもんね。
「いらっしゃいませ」
「こんばんは」
「ああ、さっちゃん。いらっしゃい」
誠さんはにこやかに迎えてくれた。
今日はテーブル席に行くことを告げると空いてる席に圭汰さんと座る。
「こういうバー知ってるんだな」
「あ、偶然なんです。仕事がクビになって、アパートが全焼した夜に、たまたま」
「そうか」