子狐ハルの恩返し
1回目:恩返しの元凶
7がつ上旬、セミが多くの鳴いているある猛暑の日。
1歳の子狐の僕は多くのヒノキの木々に囲まれたトドロキ山を親と離れて駆け出した。
冷たく、温い風がが勢いよく僕を包み込んで、カラッカラに乾いた地面をおもいっきり蹴りあげながら走る。
走るのは大好きだ。
特に親と離れて山々を駆けることとなると最高。
風に乗ってまるでペガサスになったような感覚になる。
何故鳥じゃなくてペガサスだって?
ペガサスは創造上の生物。鳥だとそこら辺にいるから夢もクソもないだろう。
こう見えて夢見がちである。
僕は調子に乗り、『通天閣まで走り抜けてやるぜええええ』なんてアホのようなことを思いながらめちゃくちゃ走った。
走って走って走って走って走りまくった、宇宙に打ち上げられたロケットのごとくもう意識飛びそうなくらいにひたすら走る。
が、
『………あれ、ここ…何処……?』
気がつくと僕は森を出て、サイハテ村の道路に出ていた。
『うげっ!変なとこに来ちゃったよ……おかあさーん!!おかあさーん!』
母を必死に呼ぶが、その声は無惨にも届きはしない。
そのとき、背後から異様な気配を感じた。
まるでどっかの大魔王みたいな気配。
後ろを振り向くとそこには刹那の早さで僕めがけて走ってくる大型トラックの姿があった。
マジモンの魔王じゃねぇか。
人間はこのトラックをみたら
『でっかいトラックだねぇ!あれ?これさ、1000人乗っても大丈夫じゃない?イ○バ物置越える耐久力あるんじゃない?ヤバいよ、ちょーヤバくね?』
とか平凡なこと思うかもしれないが、
僕にとっては見ただけもう戦闘力がウン万もする、今にも自分を殺しに来そうなフリーザ様が目の前に立っているような感覚だ。
子狐と大型トラックの大きさを比較してみよう、この差は林檎何個文であろうか。
それくらい怖い。
僕はあまりの恐怖で体が硬直してしまい、道路から一歩も歩き出せなくなっていた。
トラックがこちらに衝突するのを待つしかできない状態。
絶体絶命。
もうだめだ…………
死んじゃうんだ………僕……
その時だった。
1歳の子狐の僕は多くのヒノキの木々に囲まれたトドロキ山を親と離れて駆け出した。
冷たく、温い風がが勢いよく僕を包み込んで、カラッカラに乾いた地面をおもいっきり蹴りあげながら走る。
走るのは大好きだ。
特に親と離れて山々を駆けることとなると最高。
風に乗ってまるでペガサスになったような感覚になる。
何故鳥じゃなくてペガサスだって?
ペガサスは創造上の生物。鳥だとそこら辺にいるから夢もクソもないだろう。
こう見えて夢見がちである。
僕は調子に乗り、『通天閣まで走り抜けてやるぜええええ』なんてアホのようなことを思いながらめちゃくちゃ走った。
走って走って走って走って走りまくった、宇宙に打ち上げられたロケットのごとくもう意識飛びそうなくらいにひたすら走る。
が、
『………あれ、ここ…何処……?』
気がつくと僕は森を出て、サイハテ村の道路に出ていた。
『うげっ!変なとこに来ちゃったよ……おかあさーん!!おかあさーん!』
母を必死に呼ぶが、その声は無惨にも届きはしない。
そのとき、背後から異様な気配を感じた。
まるでどっかの大魔王みたいな気配。
後ろを振り向くとそこには刹那の早さで僕めがけて走ってくる大型トラックの姿があった。
マジモンの魔王じゃねぇか。
人間はこのトラックをみたら
『でっかいトラックだねぇ!あれ?これさ、1000人乗っても大丈夫じゃない?イ○バ物置越える耐久力あるんじゃない?ヤバいよ、ちょーヤバくね?』
とか平凡なこと思うかもしれないが、
僕にとっては見ただけもう戦闘力がウン万もする、今にも自分を殺しに来そうなフリーザ様が目の前に立っているような感覚だ。
子狐と大型トラックの大きさを比較してみよう、この差は林檎何個文であろうか。
それくらい怖い。
僕はあまりの恐怖で体が硬直してしまい、道路から一歩も歩き出せなくなっていた。
トラックがこちらに衝突するのを待つしかできない状態。
絶体絶命。
もうだめだ…………
死んじゃうんだ………僕……
その時だった。