クールな御曹司はウブな彼女を乱したい〜抱き尽くされる溺愛初夜〜
「確かに」

柳田さんの言葉に頷き、バッグの中から社員証を取り出して警備員に見せ、正門を通り過ぎる。

「それは、誰からの貢ぎ物?」

私の左手の指輪を見て柳田さんが、ニヤリと口角を上げる。

あっ……早速気づかれた。

私がギョッとして固まっていると、柳田さんは私の左手を掴んで指輪をマジマジと眺める。

「うちのクールな王子さまにプロポーズされた?」

“うちのクールな王子さま”って永遠のことだよね?

何で何も言わないのに、相手をそう簡単に当てちゃうの?

織田さんといい、柳田さんといい、鋭すぎるよ。

でも……。

「……プロポーズは……されて……ないです」

私は力なく笑って答える。

勝手にプロポーズと思い込んで……実は違ったなんてことにはなりたくない。
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