◆Woman blues◆
私の唇に。
斜めに顔を傾けて、瞳を伏せた太一は凄く素敵で、爆発しそうなほど私の心臓は煩かった。
唇を離すと、太一は私の額に自分の額を押し付けて囁いた。
「夢輝さんが可愛いから、つい」
「……」
頬が熱かった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
週明けから太一は毎朝、私の部屋に迎えに来た。
定時後も一緒に帰ろうとするからついに怜奈ちゃんが、
「鮎川さんと夢輝さん、付き合ってるんですか?」
なんてドストレートな質問をしてくる始末。
こう訊かれるともう、確実に自虐を交えた返答がお決まりとなる。
こちらを見つめる太一をさりげなく視線で牽制しながら、私は怜奈ちゃんに笑って答えた。
「やだなあ、怜奈ちゃん!鮎川君に失礼だよ。私みたいなアラフォー、だーれにも相手にされませんよー」
怜奈ちゃんは大袈裟に口を尖らせてみせた。
「だけど夢輝さんって、モテるじゃないですか!工場長だって、夢輝さん狙いだって裕也が言ってましたし。彼氏がいたってイイ女はイイ女だし」
裕也君とは怜奈ちゃんの彼氏で、工場長……つまり隆太の部下だ。
「なに?!遠藤工場長って、柴崎チームリーダーの事、狙ってるの?」
三歳後輩の南さんが、ランランと瞳を輝かせ始めた。
斜めに顔を傾けて、瞳を伏せた太一は凄く素敵で、爆発しそうなほど私の心臓は煩かった。
唇を離すと、太一は私の額に自分の額を押し付けて囁いた。
「夢輝さんが可愛いから、つい」
「……」
頬が熱かった。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆
週明けから太一は毎朝、私の部屋に迎えに来た。
定時後も一緒に帰ろうとするからついに怜奈ちゃんが、
「鮎川さんと夢輝さん、付き合ってるんですか?」
なんてドストレートな質問をしてくる始末。
こう訊かれるともう、確実に自虐を交えた返答がお決まりとなる。
こちらを見つめる太一をさりげなく視線で牽制しながら、私は怜奈ちゃんに笑って答えた。
「やだなあ、怜奈ちゃん!鮎川君に失礼だよ。私みたいなアラフォー、だーれにも相手にされませんよー」
怜奈ちゃんは大袈裟に口を尖らせてみせた。
「だけど夢輝さんって、モテるじゃないですか!工場長だって、夢輝さん狙いだって裕也が言ってましたし。彼氏がいたってイイ女はイイ女だし」
裕也君とは怜奈ちゃんの彼氏で、工場長……つまり隆太の部下だ。
「なに?!遠藤工場長って、柴崎チームリーダーの事、狙ってるの?」
三歳後輩の南さんが、ランランと瞳を輝かせ始めた。