やっぱり俺のお気に入り
未来の後ろ姿を見送って視聴覚室へと歩き出した俺。



吐く息が白い。



寒い廊下。足先まで寒さが凍みる階段を上る。



視聴覚室にはどうやら俺のほうが先に着いたようだ。



ガラガラ・・・・・



扉を開け、ホコリっぽい空気の教室へと入る。



冷たい空気。そしてシーンと静まり返った空間。



ここで俺は何度優を抱いたことだろう・・・・・。



何度も抱き合い、キスを重ね、その度に優のささやきを耳にしたこの空間。



「・・・龍斗?ゴメンね。待った??」



後ろから優の声がして、そのまま抱きつかれた形になった。



「優・・・」



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