やっぱり俺のお気に入り
でも次の瞬間、未来が聞き取るのがやっとのような小さな声で言った。



「いいよ・・・あたし・・・龍斗んち行きたいし・・・」



聞き間違いじゃないよな??



「マジで??・・・じゃあ、行こっか??」



俺は未来の家には向かわず、自分ちを目指す。



未来は緊張してんのか、ひと言も話さない。



「もうすぐだから・・・」



そんな未来に俺までなんか緊張しちまうし・・・・・。



未来を乗せ、俺のこいだ自転車は賑やかな商店街を抜け、住宅街に入る。



見慣れた景色に緊張した空気が薄れていく。



「着いたよ。ここ、俺んち」



「うわぁ~!すごく綺麗なお家ね」



そう言いつつ、玄関で固まったように動かない未来。



「そっか??気使わなくてもいいよ。誰もいないから」



俺はそんな未来に微笑みながら手招きする。



「お母さんも??」



「ん?あ、仕事だよ。いつも親は帰りが遅いから。兄貴は仕事で出張中だし」



そう言ってピースしながら笑ったら、未来の顔がほんのりと赤くなった。



ヤバっ・・・なんだか・・・・・



めちゃくちゃ・・・可愛いんですけど・・・・・。








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