After -deconstruction "God Ideology"



 ジラスは反抗してか,どんどん先に歩いていっていた.

キャサはその後を必死に歩いていた.

2人の間の会話はほとんどなかった.

しかし,やがて先を歩いていたジラスが足を止めた.

キャサが心配になってきたのだろうか.

「行き止まりだ…」

やっと止まったかと,少し落ち着いたキャサは思い,その言葉を聞いていた.

「だから言ったんだ.

 この森には何もないって…」

ジラスはくるりと後ろを向き,彼が当然いるだろうと思ったキャサに向かってぶつけた.

「ほんと,あんたは…あきれたわ?

 この森のことをこれ位で知ったつもり?」

キャサもまた後ろを向き,飽きたようなポーズをしていた.

そして家のほうに少し歩いてみせた.

「だってさ,途中で分かれた道がなかったじゃないか.」

「ばっかね,あんた.

 そんな道端に大切な宝物がおいてあるはずがないわ.」

今度はキャサをジラスが追う番になっている.

ただ,キャサはジラスと違ってあたりを見回しながら歩いている.

「やっぱり今日は暗いからだめなのかな.」

キャサはそうぼやきながらそれでもなお,道に沿っている木の辺りだけを探していた.

ジラスも仕方なく同じような場所を探していた.

だからないって,と独り言を言いながらの作業だった.
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