気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
「なんで黙ってるの?」
わたしの最近の態度が相当気に入らなかったのか、景さんはムッとした表情でわたしの顔を覗くように見てくる。
思わず後退りをしたけれど壁にすぐ背中がくっついてしまって、景さんはわたしの頭の横に腕をついた。
そばでじっと見つめられて、どこにも逃れられないような気分になる。
だけど、どうして避けているのか、その理由は言えない。
「……べ、別に避けてなんかいません。任された広告デザインの納期が近づいてきたので、それに集中しているから景さんのところへ行く機会が減っただけです」
「減ったっていうレベルじゃないだろ。全然来ないし、俺が声をかけなきゃ目も合わせないよな」
胸の内を知られたくなくて言い訳をしたわたしに、さらに表情を険しくした景さんだけど、目元がどこか悲しげに見えてドキッとした。
「俺と話したり、目を合わせたりするのが嫌な理由があるんだろ」
「な、ないです」
「……嘘つくなよ」
顔を逸らしたわたしの顎を景さんが掴んで、視線を合わすことを強制される。
いつもの強引さとは、雰囲気が違った。
普段ならもっと声色がおっとりしていて、わたしの反応を楽しむような感じなのに。
微妙に荒っぽい景さんに胸が鳴ってしまう。
わたしが景さんを避けていることが、そこまで気になるの?
わたしの最近の態度が相当気に入らなかったのか、景さんはムッとした表情でわたしの顔を覗くように見てくる。
思わず後退りをしたけれど壁にすぐ背中がくっついてしまって、景さんはわたしの頭の横に腕をついた。
そばでじっと見つめられて、どこにも逃れられないような気分になる。
だけど、どうして避けているのか、その理由は言えない。
「……べ、別に避けてなんかいません。任された広告デザインの納期が近づいてきたので、それに集中しているから景さんのところへ行く機会が減っただけです」
「減ったっていうレベルじゃないだろ。全然来ないし、俺が声をかけなきゃ目も合わせないよな」
胸の内を知られたくなくて言い訳をしたわたしに、さらに表情を険しくした景さんだけど、目元がどこか悲しげに見えてドキッとした。
「俺と話したり、目を合わせたりするのが嫌な理由があるんだろ」
「な、ないです」
「……嘘つくなよ」
顔を逸らしたわたしの顎を景さんが掴んで、視線を合わすことを強制される。
いつもの強引さとは、雰囲気が違った。
普段ならもっと声色がおっとりしていて、わたしの反応を楽しむような感じなのに。
微妙に荒っぽい景さんに胸が鳴ってしまう。
わたしが景さんを避けていることが、そこまで気になるの?