気まぐれイケメン上司に振り回されてます!
「しばらく吉葉から離れたらどうだ」
「……え?」
「他にもデザイナーはいる。お前が必ずあいつの元につく必要はないだろ。それにお前も三年目、これから自分が担当する仕事も増えてくるはずだ」
その言葉に、わたしはゆっくりと視線を落とした。
賀上さんの言う通りだ。
わたしが必ず景さんのアシスタントをしなければならない理由はない。
今まで『吉葉さんについていけるのは朝本さんしかいない』という周りの言葉で、なんとなくわたしが彼のサポートを多くやってきた。
賀上さんは、わたしが景さんのことで泣いたり悩んだりしているのを知っているから、離れろと言っているのだろう。
その方がいいのかもしれない。
彼のことを気にして仕事に支障が出てしまったりしたら、周りにも迷惑がかかる。
避けるような態度は、この前みたいにどちらも気まずくさせる。
それならもう景さんのアシスタントに入らなければ、わたしの気持ちもすぐに軽くなっていくかもしれない。
だけど、本当にそれでいいの……?
「あの、でもわたし……」
「俺のそばに来い」
うつむいて迷っていたわたしに賀上さんの真剣な声が届いて、思わず顔を上げる。
「俺はお前のことを泣かせたりしない」
賀上さんは真っ直ぐわたしを見ていて、その瞳にドキッとした。
仕事の話、だよね?
なのに、なんだか鼓動が速くなってしまった。
「……え?」
「他にもデザイナーはいる。お前が必ずあいつの元につく必要はないだろ。それにお前も三年目、これから自分が担当する仕事も増えてくるはずだ」
その言葉に、わたしはゆっくりと視線を落とした。
賀上さんの言う通りだ。
わたしが必ず景さんのアシスタントをしなければならない理由はない。
今まで『吉葉さんについていけるのは朝本さんしかいない』という周りの言葉で、なんとなくわたしが彼のサポートを多くやってきた。
賀上さんは、わたしが景さんのことで泣いたり悩んだりしているのを知っているから、離れろと言っているのだろう。
その方がいいのかもしれない。
彼のことを気にして仕事に支障が出てしまったりしたら、周りにも迷惑がかかる。
避けるような態度は、この前みたいにどちらも気まずくさせる。
それならもう景さんのアシスタントに入らなければ、わたしの気持ちもすぐに軽くなっていくかもしれない。
だけど、本当にそれでいいの……?
「あの、でもわたし……」
「俺のそばに来い」
うつむいて迷っていたわたしに賀上さんの真剣な声が届いて、思わず顔を上げる。
「俺はお前のことを泣かせたりしない」
賀上さんは真っ直ぐわたしを見ていて、その瞳にドキッとした。
仕事の話、だよね?
なのに、なんだか鼓動が速くなってしまった。