幼なじみの隣で不器用な恋を
「ま、まあ…どうしてもっていうなら、気が向いた時に見せてもいいけど…。ここのバスケットコートで…。」
「ほんと?楽しみにしてるね!」
俺、単純だな…。
バスケをまたやりたい…なんて思ってなかったのに…。
花奏が“見たい”って言った途端、あっさりと気持ちが変わってしまった。
でも、好きな子にお願いされたら、断る理由…ねぇよ。
むしろ、バスケしてるところを見て笑顔になってくれるなら、俺も嬉しいから…。
「あっ、そうそう!お弁当、月曜日に第1号を作るんだけど、入れて欲しいもの…何かリクエストある?」
「そうだなぁ…。花奏の作る卵焼き…食べてみたい。」
「他には…ある?」
「うーん、特に思いつかないから花奏にお任せするよ。」
「了解。えっと、眞紘くんが食べられないものって…セロリ以外に何かあったっけ?」
「えっ…」
花奏の質問に、思わず目を見開いた。