すべてが思い出になる前に
「友理奈を呼ぶのか?OB戦に⁈」
ホームで別れた後、友理奈とは一度も会っていない。中々お互いの休みが合わないのもあり、頭を悩ませていた。
「取り敢えず、友理奈に聞いてみるよ」
涼太は携帯を片手に、友理奈にメールを送り始めた。
現役時代までとはいかないが、友理奈に見せれるまでの状態に戻らなければと、ひたすら筋トレに励む涼太だった。
そんな涼太を他所に、翼は照史を手招きして少し離れた場所へ誘導した。
涼太に背中を見せる格好で、肩を組みコソコソと話し始める。
「結局、あの2人はどうなったんだ?」
「さぁ…俺も知らない」
もともと多くのことを語ろうとしない涼太は、あのホームでの出来事を誰にも話していなかった事もあり、翼と照史はモヤモヤしていた。