すべてが思い出になる前に





元倉が唖然とする中、いきなり深々と頭をさげる友理奈。



「ごめんなさい‼︎私には付き合ってる人がいるの。今もこの先も彼以外なんて考えられない。那須くんは真面目だから、きっと素敵な人が現れるはず。じゃあ、また明日」



深くお辞儀をして、駅の方へスタスタと歩いて立ち去った。



友理奈が立ち去った後、その場に残された元倉は落ち込む那須に話しかける。



「堤さんに惹かれる気持ちは分かるよ。でも堤さんにはね、幼馴染の彼氏がいるの。意外と一筋なところがあるのよね〜」



元倉は微笑みながら、後ろを振り返り友理奈の後を追いかけた。


走って追いついた元倉は、友理奈の隣に並んで微笑んだ。



「告白されたのは嬉しいけど、私には彼しかいないから」


「先輩はそうじゃなきゃダメです‼︎私もいい男探さないとなぁ〜」



地下鉄に乗車をし、扉が閉まった。







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