すべてが思い出になる前に
一方、涼太は日本でガンの研究をして、大きな発見を機にアメリカの大学で研究することになった。
アメリカ(ペンシルヴァニア州ピッツバーグ)D大学薬学研究所。
研究室で同僚と研究をしていると、背後から肩を叩かれた。
「Are you the one who wrote this paper?(この論文を書いたのはあなたですか?)」
白衣を着た研究員から声をかけられ、握手を求められた涼太は、少し考えて返事をした。
「Yes.This research is my team.(この論文は私のチームです)」
自分の研究が他の国でも知られている。
これが研究職としての醍醐味じゃないかと考えた。