すべてが思い出になる前に
だが就活をしていた時から、勤務先の製薬会社がまさにグローバルに規模を拡大しようとしており、海外の研究拠点を増やしていた。
このような動きを見ていて、いつかは海外へ行く事になるだろうと予測はしていたが、そう早く自分が行く事になるとは思ってもみなかった。
だからこそ今、友理奈に素直な気持ちを伝えたい。
「遠距離になった場合、友理奈を守ってあげられない。俺にとっての幸せは友理奈と一緒にいること。だからこれからも側にいたい。俺と一緒にアメリカに来て欲しい」
涼太はポケットに隠し持っていたリングケースをパカっと両手で開いて、友理奈に見せた。
「俺と結婚して下さい‼︎」