すべてが思い出になる前に




翌日、南女の教室でプリントの束を列ごとに配布している友理奈にクラスメイトが話しかけて来た。



「堤さん、昨日図書館にいたでしょ⁈」


「うん、いたよ。何かあったの?」


「明学の男子と2人でいたから、もしかして…彼氏?」


「えっ彼氏⁉︎」



単刀直入で聞かれてビックリした友理奈だったが、ハハハと笑いだした。



「全然違うよ⁈近所に住んでる昔からの幼馴染なの。偶然バッタリ会っただけだよ」



2人の会話を聞いていた他のクラスメイトが割入って来た。



「それってただの幼馴染なの?」



”ただの”と付いたらなんか違う気もしなくはないが、本当の事を言ったまでである。






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