すべてが思い出になる前に
キョトンとしていた友理奈は、首を傾けてクラスメイトに言った。
「うん。話すと長くなるけど、男同士の友情みたいな感じ」
何それ⁉︎とザワザワするクラスメイトを横に、友理奈はプリントを配り終えた。
教室の後ろのドアから茜が入って来て、不意に目が合った。
隣にいるクラスメイトはひたすら昨日の話をしていた。こういう恋バナになると、話が膨らんでしまう。
「ねぇねぇ。よくある少女漫画のストーリーで、幼馴染がイケメンで〜みたいなのあるけど、正しくそうじゃん‼︎」
「そっそうかな?そうかもしれないね」
そう言われれば、確かに当てはまるのかもしれない。
3歳の頃から知っていて、いつもそばに居たからこそ、気付かなかったのかもしれない。