シェミナート学院に危機迫る?
使えないはずの技
やばい、どうしよう。




メルのところに行けない!




全身の気持ちを心に集中させて、体育館の中に私がいるところを、想像する。




すると体育館の中に、緑色の紐で縛られた私が見えた。




能力を使ったように紐がスルスルとほどける所を想像した。




目を開けた私の体には、何も無い。




何かは、分からないがその何かがスルスルと解けてきた。





「なぜですか!タルーロたちも解けなかったのに…」





マリアナ先生の声が聞こえた。




早くメルの所にいかなければ!










イザベラ先生も、びっくりさせるような技を使わなければ行かせてもらえないだろう。





すると、私の体が金色に光りだした。




そして、急に手の平から、金色の光線が溢れ出てきてマリアナ先生の全身に降りかかった。





「これは!デミデリュスしか使えなかった技では無いですか!」





苦しそうにしながら、マリアナ先生は言った。
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