空に願いを…


初めは偽善?と思ったりもしたが
時間が経つにつれて
空は私を求めてくれ
将来、結婚しようと言ってくれた


「安物だけど…」


そう言って渡された指輪
きちんとした物は、その時にわたすって


だから毎日が幸せだった
夜は私の方が早い
料理して、掃除して
空の帰りを待っている

別に束縛しているわけではないが
お酒が苦手な空は
飲み会に行っても、一次会で帰ってくる

休みの日は二人で買い物へ行ったり
公園に行ったりと
二人の時間を満喫していた



そんなある日、
ベロベロに酔っ払って帰ってきた空



『そ、そら?どうしたの!?』


「へへ、さーくら。酔っ払っちゃった」


陽気な空を初めて見た
起こそうとしても、私の力では無理


『空、こんな所で寝たら風邪ひいちゃう』


揺さぶって声をかけると
薄っすら目を開けた空
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