one more chance――美少年は女総長――
真っ正面に総長らしき人物と教室で会った、愁と風斗がいた。
二人は驚いた顔をしていたが正面にいる金髪の一部黒のメッシュがはいった男が口を開く。
「青…髪…今こいつらに聞いてたんだけど、こいつか?風斗を殴ったのは」
すると風斗が頷いた。
「彪牙さんこれ渡すように頼まれました」
そう言うと二つ折りにされたメモを取り出した。
彪牙はメモを受けとると開いて読み始めた。
1分も経たず読み終えると俺を見た。
「来ねぇと思った」
?
「類、冬悟と洸を連れてこい」
しばらく経ち、類が幹部を二人連れて戻ってきた。
「あいつらにも聞いて欲しいが、まずお前達に聞いて欲しい」
そう言うと俺に目線を合わせた。
「昔 「龍ヶ崎 鬼龍(リュウガサキ キリュウ)」という男がいた」
!?
龍ヶ崎 鬼龍……
元龍で俺の前の総長だった男。
俺にとって兄貴だった存在…
兄貴がいなかったら今頃生きてはいなかったから…