one more chance――美少年は女総長――
勝負
彪牙と俺は幹部と下端達に囲まれ勝負する事になった。
彪牙と俺は向かい合う体勢でどっちからも動こうとしない。
辺りには緊張感が漂っているのが感じた。
そしてその緊張感を破ったのは彪牙の方だった。
右拳を振り上げ、俺はそれを避けようとするが
フェイント…だと…?
まさかこいつ…
そう思っていると
左拳が俺を目掛けて振り上げられた。
ふいに誰かが「終わったな」と言ったのが聞こえたが
その後「嘘だろ」「マジかよ」などという声に変わった。
俺がその左拳をガードしたのと同時に俺の左拳が
彪牙の左頬を霞めたからだ。
「少し甘く見てた」
そう言って俺の足を目掛けて片足を滑らせる。
俺は飛んで彪牙の頭部目掛けて蹴りを喰らわせた。
そして彪牙は体勢を崩し気絶した。
「彪牙さんッ!!」
下端の3人が彪牙に近付く
「彪牙を部屋に運ぶんだ」
黒髪の幹部が言うと3人は彪牙を抱えて階段を上り部屋へと
運んだ。
彪牙が目覚めるまで
俺、愁、幹部の4人も部屋へと足を運んだ。