one more chance――美少年は女総長――
俺は殆ど龍の仲間がいる高校、杉森に入学した。
4月になり、隼人の様子が変わってきた事に築いた。
何かよそよそしく、俺を見る目が何か違うような気がした。
5月の始め隼人はまた「なあ、伶…女だって事まだ言わないつもりか?」と言ってきた。
俺はまだ自分に自信がなかった。
だけどそろそろ言っていい頃だと思った。
「俺」から「私」に戻ろう。
みんながどう思うか怖いけど隼人みたいに受け入れてくれると信じて。
「言うよだけど心の準備が」
そう言うと隼人は「わかった」と言った。
5月半ば俺はみんなに打ち明けようと倉庫に集めた。
こんなことになるなんて思わずに。