one more chance――美少年は女総長――

それからというもの龍の奴らとは同じ学校だった為、嫌がらせが続いた。

最初はただ単に会話をしなくなっただけだった。

次第にわざとぶつかって来たりしたが、無視し続けた。

6月に入った時事件を起こした。

「あれ~?」

「どうかしたか?」

何やらわざと会話をし始めた。

「どうして女が男子高に居んだ?」

「あ~マジでいる」

「お前に言ってんだよ」

そう言って20人くらいで俺を囲むように話しかける。

「だったらなんだ」と言うと目の前にいる奴が腹を殴った。

殴られたがそれほど痛くなかった。

「どうした?痛くて喋れないのか?」

「前総長に媚び売って総長になったんだろ?」

「喧嘩もしたことないだろ」

「てか女と一緒のチームとかないわ」

「前総長に実は女でしたって言えよ!」

痛くはないがまた殴られそうになった、俺もサンドバッグになるきはない。

俺が殴りかかって来た奴を先に殴ると周りは驚いていた。

「何すんだよ!」

それはこっちの台詞だ。

「お前ら押さえつけろ全員でやるぞ」

全員?

「たったの20人程でいいのか?」

「強がるのも今のうちだ」

そう言って押さえつけようとする奴らが動き始めた。

俺はそいつらを殴る。

「こいつほんとに女か?」

そんな言葉が聞こえたが次々と俺に襲いかかって来る。

俺も多少殴られたが、殆どの奴が血だらけになった。

「おい!お前ら何やってる!」


伶過去side end

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