one more chance――美少年は女総長――
「特にあの真ん中にいる奴、格が違うって感じがする」
優太の指す先を見ると青髪の奴がいた。
「お願いします!」
試合前の挨拶をし、試合開始のブザーが鳴る。
ジャンプボールで流れはこっちに向いた。
味方が攻め「これなら行ける」と思った。
これで勝てば優勝そう思っていた。
思っていたんだ。
ボールを持っている味方の前にあの3人の中の敵チーム1人が先周りをしていた。
「───っ!」
ボールが取られ、そのまま敵チームのバスケットにゴールされ、流れはもう敵チーム側に行ってしまった。
ハーフタイム、味方チームはボロボロになっていた。
「優太、坂咲後半出てくれ」と部長が言った。
「あのチームを嘗めてた、初めから2人を出していれば…次は俺も出る」
ハーフタイムが終わり後半に入る。