LOGICAL PURENESS―秀才は初恋を理論する―


「煥先輩も長江先輩も海牙さんも、自分を傷付ける人です。痛々しいくらい自分を傷付けて責めて、それでもあきらめない。

あなたは違いますよね。他人を傷つける人です。虚構の実力の上にあぐらをかいている人」


「黙れ」


「目を覚ましたらどうですか? 自分の意志とは違うモノに影響されて、自分のこと見失って。

そうじゃないの? それとも、そんなふざけた状態なのに、寝ぼけてすらいないんですか?」



祥之助は無言で腕を振り上げた。


が、動きはそこで止まる。



鈴蘭さんが両手を祥之助のほうへ突き出していた。


何かを持っている。


バチッと電流が爆ぜる音がして、持ち物の正体がわかった。スタンガンだ。


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