その背中、抱きしめて 【上】
「ちっ、違うよ!!からかわないで!!!」
顔から湯気が出そう。
真剣な顔でそんなこと言うから、心臓がバクバクする。
「私は、高遠くんが来てくれてよかった。目の前で高遠くんのスパイクを見ることが出来て、毎日夢みたいなんだよ」
ほんとうに夢のようなんだよ。
私の目の前であなたが跳ぶ。
まるでスローモーションのように。
眩しくて目を細めずにはいられない。
「先輩、何も考えずに言ってんなら、罪重いよ」
「え、何?」