その背中、抱きしめて 【上】
グイッ!
腕に鈍い痛みを感じた瞬間、わけわかんないまま高遠くんの胸に倒れこむ。
「先輩、わかる?こんだけドキドキしてんの」
頭を抱きしめられて、耳が胸にピッタリくっつく。
耳に伝わってくる高遠くんの鼓動は少し早かった。
そのままの格好で高遠くんが言葉を続ける。
「中2の夏からずっと先輩に憧れてたんです。やっと一緒の学校に通えるようになって、話せるようになった。ただバレーする姿に憧れてるだけだったけど…」
私の心臓がバクハツしそう。
高遠くん、何言ってるの?
頭が混乱してわからない。