その背中、抱きしめて 【上】
「先輩っ!!」
後ろから抱きしめられる。
…力強く。
「先輩、大丈夫だから。俺がいるから」
さらに力を込められる。
「目がっ、目がキラって…!幽霊…っ」
「違うよ、猫かたぬきでしよ。落ち着いて」
猫?たぬき?
「ほんと?」
「ほんとだから安心して」
そっかあ…よかった…。
安心したら身体中の力が抜ける。
「おっと。先輩、大丈夫ですか?」
支えてくれる腕が力強かった。
って、この状態って…。
我にかえる。
私、思いっきり後ろから抱きしめられてるじゃん!!
「ごっ…ごめん!!」