その背中、抱きしめて 【上】
小さな懐中電灯1つ持って出発。
会話がない気まずい時間が流れる。
少し前を歩く高遠くんの背中を見ながら歩く。
あ、そういえば私服なんだ。
制服かジャージしか見たことなかったから新鮮。
っていうか、やっぱりカッコイイなぁ。
来てる服もシンプルなのに、着こなしてる。
イケメンは何してもカッコイイんだなぁ。
にしても暗い。
少し風が吹くだけで木の葉っぱがサワサワ音を立てるのも怖い。
左右キョロキョロしながら歩いてると、なんか右の奥の方に影が…。
目のようなものがキラって光って…
き…ぎゃぁあああああああああああああああ!!!!!!!
やだやだ怖い怖い怖い!!
何あれ何あれ何あれ!!!!!!
全力ダッシュでその場から逃げる。
やだやだやだ、もうやだーーーーーーーーーーーーーー!!!
「先輩っ!?」
高遠くんが追いかけてくる。
「やだやだ、怖いーーーーーーー!!!」