その背中、抱きしめて 【上】



それこそ何度も絶叫しそうになって、ずっと手を繋いでる反対の腕で高遠くんの腕にしがみついていた。

怖くて怖くてもうだめだ。


ゴール手前で我に返って、パッと手を離す。

いくら怖かったとはいえ、なんちゅーことしてたんだ、私!


「ご、ごめん!」


高遠くんは少し微笑んで

「可愛い先輩を見せてもらいました。ごちそうさまです」

って私の耳元で囁いた。


顔が熱い。



私たちのゴール後、みんな続々ゴールしてくる。


「あ、さくらちゃーん!」

さくらちゃんに涙目で抱きついた。



「どうだった?高遠くんとのラブラブ肝だめしは」


えっ!?

思い出して顔から湯気が出る。


「あー、ほんとにラブラブだったんだー?ゆず、やらしー」

さくらちゃんがニヤニヤする。

「何でっ!ぜ、全然やらしくないよっ」



もうやだー!

何で高遠くんもさくらちゃんも私のことからかって楽しんでるのー?(泣)



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