その背中、抱きしめて 【上】



「先輩、落ち着いて。大丈夫ですよ、風です」


「風…?」


ぎゅっと瞑っていた目をほんの少し開く。


掴んでいた腕と指の力を少し緩める。





掴んでいた腕と指?


掴んでたって何を?






「うわぁぁああぁぁ!!!ごめんっ!!!!」


何してんの私!!

思いっきり高遠くんに抱きついてた!!



バッと離れる。





とその瞬間、右腕を掴まれ引っ張られて、また高遠くんの胸に引き戻された。


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